東京都議会議員選挙の新宿選挙区に民進党公認で立候補している、あおじまみ候補は29日、高田馬場駅早稲田口で海江田万里・東京都第1区総支部長と街頭演説を行った。初鹿明博衆院議員、阪口直人・三重県第4区総支部長らも応援にかけつけた。

 海江田総支部長は東京都議会議員選挙の自民党候補の応援演説で「防衛省、自衛隊、防衛大臣、自民党としてもお願いしたい」などと投票を呼びかけ自衛隊を政治利用したかのような稲田防衛大臣の発言について「まさに暴言」だと指摘した。憲法では公務員を「全体の奉仕者」と位置付け、公職選挙法では公務員が地位を利用した選挙運動を禁止していることからも稲田大臣の発言は罷免に値する旨を説明し、南スーダンの日報隠ぺい問題や森友学園疑惑に関する虚偽答弁などが続いている稲田大臣だとして「本人が辞任しないということであれば、任免権者である安倍総理が罷免すべきだ。このことを許すことは民主主義の根幹に関わることになる」と問題視し、こうした点に安倍1強政治の弊害があるとの見方を示した。

 森友学園の問題では国民の大切な財産が安倍総理への忖度(そんたく)によって税金が不当に安く払い下げられたという疑念があり、加計学園の問題では岩盤規制にドリルで穴を開けた先に安倍総理のお友だちだけが優遇されたという疑念があるとして、そこにも1強政治の弊害があると指摘した。そのうえで、国民や都民のための政治を行うには、国会でも都議会でも1強をチェックする役割を果たす議会が重要だとして、国会で都議会で忖度(そんたく)政治をチェックする民進党議員の役割が重要だと述べ、今回の都議会議員選挙ではあおじ候補を都政へと送ってほしいと支援を求めた。

 「まず子どもが幸福な東京」「ムダを削って真に必要な事業に予算配分する東京」「誰にでもやさしい東京」の実現を目指して立候補した、あおじ候補は、上智大学などで国際政治学を教える気鋭の政治学者でもある。マイクを握った、あおじ候補は忖度(そんたく)政治が行われている「国政に対する疑問の声を都政でも示してもらう、今回の都議会議員選挙はそういう意味がある」と訴えると同時に、小池知事との関係は是々非々でありたいとして「いい政策のときには後押しする。間違ったときには堂々と議論をする。そうした都議会議員としての役割を果たしていく」旨を訴えた。また、「都民の暮らしをよくするための条例づくりに力をつくしていく」として、特に育児・介護政策に力を尽くしていくと力をこめ、働きながら子育て介護する皆さんに寄り添う政策の実現を果たしてくと力を込めた。