民進党の蓮舫代表は1日、東京都議選最後の街頭演説を八王子駅北口で八王子市選挙区から党公認で立候補している安藤おさみ候補とともに行った(動画はこちら)。

「民進党は都民、国民のために政治を行う」蓮舫代表

 蓮舫代表は、安倍総理をはじめ、政府・与党が森友学園や加計学園の疑惑に対して全く説明しようとしなかったり、同じ議員として恥ずかしくなるような自民党議員の行動が明らかになったことについて「政治不信につながらないことを心の底から願っている」と自公政権が深刻化させている政治の劣化に強い懸念を示した。

 「それでも、政治をあきらめないでほしい」と蓮舫代表は、聞き入る聴衆に呼びかけた。「私たちは、総理や総理夫人のお友達のための政治を行う政党ではない。八王子の皆さん、都民、国民の皆さんのためにしっかり政治を行う」と力強く表明した。

 激戦が展開されている都議選八王子市選挙区については「(小池都政に)何でも反対の自民党とか、小池都知事がトップの団体の議員にはチェック機能が果たせない。組織があり、経験があり、人材がいる、権力にあらがうことをしっかりできる民進党の安藤おさみさんに支援をいただきたい」と声をからしながら支持を訴えた。

「政治に信頼を取り戻す」安藤おさみ候補

安藤おさみ候補

 大勢の聴衆が見守る中で最後の演説に臨んだ安藤おさみ候補は、「八王子、東京に生まれて良かった。そういう東京を皆さまとともにつくっていきたい。人への投資を信条とする私に、民進党に、どうか力を与えてほしい。自民党の劣化した政治を止めるため、正していくため、子どもたちの未来のため、何よりもふるさと八王子の発展のために、安藤おさみをもうひと押し押し上げていただきたい」と政治への信頼を取り戻すために立候補した自身への支持を力の限り訴えた。

 街頭演説会には、国民運動局副局長の中島克仁衆院議員や地元自治体議員らも参加、安藤候補の支援の輪を広げてほしいと聴衆に呼びかけた。

「『自民党を信じられない』というたくさんの女性の声を聞いた」記者団に蓮舫代表

ぶらさがり記者会見

 街頭演説を終えた蓮舫代表は、記者団の取材に応じた。

 都議選の最大争点について問われ「最初は東京オリンピック・パラリンピック、築地から豊洲への移転問題だったが、途中から加計学園、権力の肥大化、こういうものにしっかり説明してもらう議会の力、きちんと説明する人が求められる――そういう声が高まった。最後の方は、政治権力の私物化、政治家の志そのものがずいぶん問われた」などと答えた。また、1カ月にわたって街頭活動をしてきた手ごたえについては「特に都民の女性の方たちから『自民党はもう私たちは信頼できない』という声をたくさんいただいた。それはやはり森友、加計問題のみならず、国会の議論を封じていること。しっかり議論してもらいたいという健全な声だと思う」と述べた。