全日本森林林業木材関連産業労働組合連合会(森林労連)が31日、東京都内で開いた第28回定期全国大会で、村岡敏英ネクスト農林水産大臣が党を代表してあいさつした。
村岡議員は「森林環境税の導入に向けて、民進党として最大限の努力をする」と述べ、また蓮舫代表の辞意表明に触れて「執行部の辞任はわれわれ議員一人ひとりの責任でもある。国民にメッセージを発信するときには一致団結していなければ決して信用されない。安倍政権の支持率や『解散』に臆することなく、連合や森林労連の皆さまの声を聴き、臨時国会に挑みたい」と語った。
大会には連合の神津里季生会長も出席し、「蓮舫代表から辞意の連絡をいただいたときは、涙がこぼれそうになるくらい残念な思いだった。『身を捨ててこそ浮かぶ瀬もあれ』だ。民進党は新執行部のもとで安倍政権に対峙(たいじ)するリベラル勢力として一致団結して欲しい」とエールを送った。
森林労連の岩﨑春良中央執行委員長はあいさつの中で「林業従事者の所得は全産業の平均所得より110万円以上安く、かつ危険を伴うことが多いなど労働環境が整わないこともあり、減少傾向にある。課題解決に向けて『山村振興法』や『山林法の一部改正』に伴う付帯決議の確実な実施を継続して求めていく」と決意を述べた。岩崎委員長は本大会をもって退任され、篠原明副委員長が新委員長に就任した。
森林労連は、国有林野事業職員が組織する全国林野関連労働組合(林野労組)や、民間林業労働者が組織する全国山林労働組合(全山労)で構成されており、林野労組が29日に開いた第13回全国大会では小川勝也参院幹事長が、全山労が30日に開いた第46回定期全国大会では羽田雄一郎団体交流委員長が、それぞれ党代表としてあいさつした。