総選挙4日目となる13日、蓮舫元代表は、希望の党公認で山形2区から出馬した近藤洋介(こんどう・ようすけ)候補の応援のため山形県村山市を訪れ、演説会で応援演説を行った。

 蓮舫元代表は冒頭、選挙の応援で全国を飛び回る度に目に入る地方の景色を挙げ、「空き家、耕作放棄地、農業従事者の高齢化。この5年間、安倍総理はこの景色に向き合ったか。みなさんの生活を見てきたか」と、地方の現状に対する安倍総理の関心の薄さを指摘した。集団的自衛権やIR(カジノ)法案、共謀罪ばかりを強引に推し進めた安倍総理を批判し、「やりたいことをやるのが総理ではなく、やらなければいけないことをやるのが総理だと分からせる選挙にしたい」と訴えた。

 また、2012年の総選挙で自民党が「TPP反対」を掲げたことについても触れ、「TPP反対は嘘だったではないか。あまりにも言っていることとやっていることが違う人を信用するのか否か。まだ自民党に期待するのか否か」と、今回の選挙で安倍総理に対する判断を問いたいとの認識を示した。「一人でも多くの人に選挙に行ってほしい。総理の慢心を止めることができる選挙だ。投票率が上がればひっくり返せる。株や為替というマネーゲームの政治ではなく、生きている、生活している、困っている人たちの実感を近藤洋介がしっかりと官邸に届ける」「ぜひ山形から間違った政治を正す選挙結果を作っていただきたい」と、近藤候補への支持を訴えた。

 7度目の国政挑戦となる近藤候補は、「当たり前のことが国会でできなくなっている、これがおかしい」と国政の現状を報告。5年続いた安倍政権の弊害を振り返り、「1強政治は独り占め、独りよがりの政治だ。周りの人は黙ってついていくだけ。これは異常だ。まっとうな政治に戻して地域に力を取り戻す」「私をミスター雪国と呼ばれるように引き続き育ててほしい。私は雪国の声を国会に堂々と届けていきたい。対策を堂々と実行していきたい」と訴えた。