民進党は20日、党役員が全国11ブロックの地方組織役員から意見を聞くブロック広聴会の第2回として、千葉・山梨・神奈川の各県連役員の参加を得て「南関東ブロック広聴会」を横浜市内にある党神奈川県連事務所で開いた。党本部からは増子輝彦幹事長、中川正春党改革本部検討会座長、篠原孝選挙対策委員長、那谷屋正義参院国会対策委員長が出席した。
増子幹事長は冒頭、民進党の現状について「大変厳しく、異常な状態にある」との認識を示し、トップダウンではなくボトムアップで党内の意見集約をはかり、方向性を見出し、立ち位置を決め、党をイノベーションしていきたい旨を述べた。そのうえで「皆さんと一緒に統一自治体選挙、参院選挙、総選挙――あらゆる選挙で民進党がしっかりと国民の信頼を得て、期待に応えられるような方向性を決めていきたい」とあいさつした。
3県連の役員からは、先の総選挙での党派別の候補者、選挙結果、最近の友党の地方組織にかかわる動きなどについて説明があった後、各県連の現状と課題、党本部への要望が出された。主な課題として財政支援、党名問題、総支部・県連のあり方、野党連携の是非、党員・サポーター対応、統一自治体選・参院選に向けた活動などが挙げられた。
広聴会終了後、地元の雨笠裕治神奈川県連幹事長が記者団から所感を問われ「(党本部が)ボトムアップで丁寧に意見を聞き集約を図っていることに感謝している。他方、民進党で総選挙を戦わなかったため、政党の立ち位置が難しいことをあらためて感じた。しかし今でも民進党には参院議員、自治体議員が所属している。公党としてのあり方について党本部と一緒に(県連も)立て直していくことを努力しなければいけない。その責任を感じている」と語った。