民進党は16日、第58回常任幹事会を党本部で開いた。
大塚耕平代表は冒頭のあいさつで、昨年12月にノーベル平和賞を受賞し来日中の「核兵器廃絶国際キャンペーン」(ICAN)のベアトリス・フィン事務局長が安倍総理への面会を求めたにもかかわらず安倍総理が面会しなかったことを取り上げ、「やはり唯一の被爆国であり国際平和を目指すわが国の総理として、ぜひお会いするべきだったと思う」と述べ、22日から始まる通常国会の中でもこうした問題について安倍総理の姿勢をただしていく考えを表明した。
報告事項では、党役員人事案件として、白眞勲参院議員を常任監査に選任するため17日の両院議員総会に諮ることを増子輝彦幹事長が報告した。
協議事項では、黒岩宇洋衆院議員(新潟3区選出)から12月27日に提出されていた離党届を受理することを増子幹事長が提案。昨年の総選挙に無所属で立候補せざるを得なかった経緯や県内の状況などを踏まえて届を受理することを決めた。
民進・希望両党の幹事長・国対委員長間で15日に統一会派協議の前提となる基本政策・理念について大筋合意に至った経緯と内容について増子幹事長が報告。出席者からさまざまな意見が出され協議した結果、最終的に17日の両院議員総会にこの合意内容をもとに両党による統一会派結成を提案することを確認した。
この協議の中では、「安保法制については希望の党が民進党の主張を8割のんでくれた」「交渉に100点満点はない」と合意を評価する意見が出る一方、「安倍1強政治と対峙(たいじ)する野党の大きな固まりを作っていく第一歩であり、これまで協議に応じていない立憲民主党も協議に応じるべきだ」としてさらに交渉を求めていくよう執行部に要望する意見などが出た。