大塚耕平代表は3日、部落解放同盟が東京都内で開いた第75回全国大会に出席し連帯のあいさつをした。
大塚代表は昨年の衆院選挙の混乱および(民進党が三つに分かれた)不条理な状況を生み出したことをおわびし、「しかし人権、平和を追求することには、いささかも変わりはない。差別のない社会に向けて党派を超えて努力したい」とあいさつ。さらに「戦争は差別だ。大正11年の水平社宣言は、私の父が生まれた年でもある。父は戦争についてはほとんど語ることはなかったが、国会議員になっていた私に『戦争だけはするな』と言って死んでいった。この思いを共有して、お互いの差を認めあえる社会になるよう努力したい」と思いを述べた。
部落解放同盟の組坂繁之委員長はあいさつで、「2000年12月に『人権教育啓発推進法』を制定することに成功したが、残念ながらわれわれはこの法律を十分に使いこなすことができなかった。2016年施行の『部落差別解消推進法』は『仏作って魂入れず』にならないよう、実態調査の条例化などの制定等に力を注ぎたい」と意欲を示した。また「今年は世界人権宣言から70年目の節目である」とし、「平和と人権は表裏一体。われわれはこのことを噛み締めなければならない」と語った。
世界人権宣言(外務省ウェブサイトを参照)