枝野幸男幹事長記者会見

2016年4月5日(火)16時29分~16時41分
編集・発行/民進党役員室(項目ごとに編集しました)

★会見の模様を以下のURLで配信しています。
https://www.youtube.com/watch?v=qo85uJNmGkU


■冒頭発言 ■質疑

■冒頭発言

○第2回常任幹事会を開催

【幹事長】
 先ほど常任幹事会を開催しましたので、まず簡単にご報告したいと思います。なお、今後も必要に応じて、常任幹事会の後に私の定例会見がある日は、常任幹事会のご報告を私から申し上げる場合と、代理にブリーフしてもらう場合と、使い分けたいと思います。
 常任幹事会では、報告事項として今日までに選任された役員のご報告、それから定例会議等の日程、対策本部の設置などについて、報告をいたしました。また、衆議院の選挙制度改革について、昨日の政治改革推進本部でご了解いただいた民進党の考え方等について報告しました。
 山尾志桜里政務調査会長からは、ネクストキャビネット(次の内閣)の副大臣や政調副会長の選任について。衆参の国会対策委員長から国会情勢等について報告をいただきました。組織委員長からは、五つの県連の名称の異動と、一つの総支部の設立について報告がありました。
 それから承認事項として、選挙対策委員長から、民進党としての衆議院及び参議院の選挙区の公認・推薦内定者及び参議院の比例区の名簿登載内定者について提案があり、了解をいたしました。これまで民主党あるいは維新の党でそれぞれ内定等をしていた方について、調整等の必要なく問題のないところを確認させていただいた。また来週も常任幹事会を開きますので、それまでにできるだけ調整をして、できるところは早めに出す。若干時間のかかるところが幾つか残ることはあるかと思います。
 最後に、組織委員長から組織規則案の提案がございました。また、これに基づいて党員・サポーターの募集について提案がございました。それぞれ了解されました。民進党として党員・サポーターの募集をスタートすることになります。党本部に対する登録の報告の締め切りが6月6日ですが、30万人の登録を目標にして、参議院選挙が目前に控えておりますので、党員・サポーターを集めるよりも票を集めなければという事情もある中、そこも理解をしつつ、できるだけ頑張ろうと思っております。
 個々の内定者や組織規則、党員・サポーターの募集に関する詳細は、それぞれ担当部局にお問い合わせをいただきたいと思います。

○TPP関連法案の審議について

【幹事長】
 常任幹事会以外のことで申し上げると、今日の衆議院本会議でTPP関連法案が審議入りをいたしました。
 ハイレベルの包括的な経済連携の重要性は我々も全く同じ立場でありますが、今回のTPPについては、特に私自身、政権交代直前まで経済産業大臣として交渉参加に向けた交渉をアメリカのカーク通商代表などと行っていた立場でございます。その立場からすると、取るべきものが取れていない。経産大臣当時、TPPやそれに関連する交渉で、「ここは最後まで譲ってはいけないカードだ」と事務方とも一致していた自動車を、入り口で譲ってしまっているところから始まっています。取れるものが取れていない上に、守るべきものが守れていない。しかも、その詳細について内容が国民の前に全く明らかにされていない。交渉過程についても明らかにしようとしない。“ないないづくし”です。
 国対で頑張っていただいて、鶴岡公二首席交渉官に国会に来ていただくなどの段取りができた等で、審議の入り口に立てそうだという報告を受けておりますが、それはあくまでも入り口であり、しっかりと交渉の経緯、何が取れて何が取れなかったのか、何が守れて何が守れていないのか、厳しい視点で委員会審議に臨んでいきたいと思っております。


■質疑

○党員・サポーターの募集について

【NHK・喜久山記者】
 6月6日までに30万人というのは、なかなかスケジュール的にも厳しいと思うが、特に18歳選挙権を見据えた若者や、あるいは民主党時代は女性政治スクールみたいなものもあったが、主にどういったところにターゲットを絞って今回取り組まれるお考えか。

【幹事長】
 民主党時代に行っていた「女性のための政治スクール」や、「民主党ハイスクール」「民主党大学」などの積み重ねは一定程度生きるのではないかなと思っています。確かに18歳選挙権スタートということで、一般的に政治への関心が低いと言われている若い世代の皆さんの中で、政治への関心が高まっている側面は間違いなくあるのではないかなと思いますので、できるだけそうした皆さんにもアプローチできるように努力したいと思います。

○国政選挙の公認内定者について

【信濃毎日新聞・山越記者】
 個別の話になってしまうが、公認内定の中に長野3区、寺島義幸さんの名前が入っているが、長野3区の調整はどのようについたのか。

【幹事長】
 一定程度時間をかけて調整することになっています。

【産経新聞・植木記者】
 東京2区だが、2人公認内定が出ているが、最終的に1人になるということか。

【幹事長】
 それはもちろん、衆議院の小選挙区に同じ党から2人出るということはあり得ませんので。
 ここは絞り込んでいくプロセスのあり方として、いろいろなケースがあり得る中の一つのバリエーションとして、両方に公認内定を出して、それぞれに活動を頑張っていただいて、その上でどちらが強い候補かという絞り込みをしていこうと、こういうことにしましたので、2人内定が出ているということです。

【産経新聞・植木記者】
いつ頃に1人に絞る予定か。

【幹事長】
 どこかで1人に絞る予定ですが、それは公示までには絞ります。

【千葉日報・石井記者】
 参議院千葉選挙区だが、小西洋之さんに公認が出ているが、水野賢一さんについてはこの段階では途中経過と考えてよいのか、それともこの1人で決まったのか伺いたい。

【幹事長】
 途中経過です。

【千葉日報・石井記者】
 衆院のほうは、新人でかつ調整のついた旧民主党の方を中心に公認が出ていると考えてよろしいか。

【幹事長】
 まず、わが党は、現職が解散後に立候補する場合については解散後に公認の手続をとるということになっていますので、現職は今回全く対象外です。新人・元職については、旧民主党とか旧維新の党とかに関係なく、調整のついているところから決めていくということです。

【共同通信・比嘉記者】
 補選の候補者の扱いだが、池田まきさんに関してはどのような扱いを今後されるのか。もう民進党としての推薦が……。

【幹事長】
 北海道5区・池田まきさんの推薦と、京都3区・泉健太さんの公認は、結党日、3月27日付で決定しています。

○消費税率の引き上げについて

【読売新聞・佐藤記者】
 消費増税に関してだが、党としてその判断はいつ頃までにされるのか。また、共産党など他の党が求めている凍結法案に乗るのかどうか伺いたい。

【幹事長】
 党の方針はもう出しています。2月に出しました。

○インターネットの活用について

【毎日新聞・朝日記者】
 先ほどの党員・サポーターの件と重なってしまうかもしれないが、参議院選挙に向けてのインターネットの活用について伺いたい。18歳選挙権ということもあり、若い層にアピールしていかなければいけないという状況もあると思うが、民進党としてのインターネット対策などの方針や戦略を伺いたい。

【幹事長】
 すみません、まさに選挙でどう票を稼ぐかという戦略ですから、手の内をさらすようなことはしません。

○野党連携について

【共同通信・比嘉記者】
 今、一部野党で「さくらの木」構層が浮上している。野党共闘で参院選1人区に関しては調整というか少しずつ進んでいるが、比例の候補は、政治団体をつくって統一名簿にしたほうが無駄に票を散らすことがないのではないかという考え方だが、民進党としてはどのように受け止めるか。

【幹事長】
 いろいろな方がいろいろなアイデアをおっしゃっているので、一々コメントしません。