蓮舫代表代行記者会見

2016年4月14日(木)15時01分~15時13分
編集・発行/民進党役員室(項目ごとに編集しました)

★会見の模様を以下のURLで配信しています。
https://www.youtube.com/watch?v=BB4pQ6MjDSg


■冒頭発言 ■質疑

■冒頭発言

(なし)


■質疑

○自民党・赤枝議員の発言について

【時事通信・小松記者】
 自民党の赤枝議員の(超党派議連の)会合での発言で、「親から言われて大学に進学しても、女の子はキャバクラに行く」という発言が批判を浴びているが、この発言を聞かれた印象と、こういう発言が自民党から飛び出す背景についてどう見ているか伺いたい。

【代表代行】
 まず、「女の子がキャバクラ」という考え方は全く理解できません。
 ただ、発言の前後を見て、例えば進学を自発的に望んでいないのに親に言われて進学せざるを得ずに、学力等追いつかない。あるいはなかなか学ぶ気力が起きない。そして望んでいなかった人生を自分の思いとは違う方向に行ってしまう子がいることも確かに事実かもしれません。
 ただ、場所としては、奨学金の拡充を求めた、しかも(子どもの)貧困問題解決の超党派の会議ですから、そこで自らの持論を展開するというのは、あまりにも自己中心的な国会議員としか見えません。不適切です。

○野党連携について

【毎日新聞・松本記者】
 衆院選の共産党との選挙協力について改めて伺いたい。10日に共産党が中央委員会を開き、志位委員長が幹部会合で、改めて衆院の小選挙区について選挙協力の協議に応じるよう呼びかけたいと話された。これについてはどのように対応されていくお考えか。

【代表代行】
 直接お話しがあったわけではないのでわかりませんが、5野党(当時)で、できる限りの協力をするというのはそれぞれ共通認識を持っておりますが、衆議院は政権選択の選挙です。そんなにハードルが低いとは思いません。

【毎日新聞・松本記者】
 関連して。ダブル選がずっとささやかれる中、小選挙区の候補者調整は野党間で今後どのように進めていこうとお考えか。

【代表代行】
 選対委員長にお聞きください。

【日本テレビ・古谷記者】
 野党の候補者の一本化について、最近、菅官房長官など政府が「民共合作」などとしてかなり批判を強めており、これは逆に言うと焦りの表れではないかという指摘もあるが、改めて、こうした政府側の批判についてどのように思われるか伺いたい。

【代表代行】
 「小選挙区は自民、比例は公明」まであからさまなことをやられている方たちに何を言われても、という感じがします。

○野党連携について

【日本テレビ・古谷記者】
 野党の候補者一本化について、政府側は、特に日米安保に反対する共産党と、民進党が組んでいるというのはそもそもの政策が一致していないので、これはおかしいのではないかというような言い方をしているが、その辺の批判についてはどうお考えか。

【代表代行】
 同じ政党として候補者を出しているわけではありませんから、譲れるところ、譲れないところ、それぞれ公党としては持っているかもしれませんが、私たちが問うているのは安倍政治に対して、この参院選挙の候補者が野党5党(当時)で一致した場合には、そこにおいてしっかりお訴えをしていく。アベノミクスの失敗、あるいは憲法を軽視する姿勢、あるいは今回のTPPの情報隠蔽、あるいは女性蔑視の暴言・失言が止まらない今の自民党、そういうものに対して、やはりこの政権には皆様方が反対だという声を集めていただきたいという思いで協力できるところはしています。そうした与党あるいは自民党の批判は当てはまらないと思っています。

○連合との関係について

【共同通信・比嘉記者】
 本日、連合が今後の民進党への対応、支援の関係で、これまで民主党時代には「連携・支援を強化」という表現だったものを、「今後連携を図る」という、少し距離を置いたような表現に変わるということだ。民進党となっての連合との距離感と、あちら側が少し距離を測っているような感じを受けているか伺いたい。

【代表代行】
 私はそのようには受けとめていません。いずれにしても、これまでも連合は私たちの力強い支援組織でしたし、これからもその組織であることには変わりはない。ただ、連合が決める方針であるとか、言葉の一つ一つに我々支援を受ける側の政党が口を出すというのはあり得ない話だと思いますし、あわせて私たちが政策を決めたりマニフェストを決める時に連合が口を出して「文言をこうしろ」ということはないと思います。それは特段おかしいことではないと思います。

【「FACTA」・宮嶋記者】
 結党大会で団体として挨拶したのは連合のトップ以外にはいなかったわけで、その連合が、北海道5区でこういう戦いをしていたり参議院選の目前に、なにか格下げみたないな。この労働組合というのはどこまで民進党を応援しているのかということが問われていて、先ほどの質問もあったが、はたしてそんな頼りになるものなのかなと。その辺はどうなのか。やはりちょっと物欲しげな労働組合なんだなという感じがしてならないが。

【代表代行】
 連合の今回の表現に対してどのように受け止められるのかは、それぞれメディアの皆さんのお立場があると思いますが、私どもとしては関係は今なお良好だと思っておりますし、連合のためだけに政治をしているわけではありません。特に今回の池田まきさんがお訴えになられている方たちは、むしろ組織化ができない、組織化しようとしても声が小さくて、生きるために必死で、個人で頑張って、底が抜けて落ちそうな人たちが多いと思っております。むしろその人たちに届く声を我々は重視していきたいと思います。組織とか団体の顔を見るわけではなくて、むしろ個人の顔を見ていく戦いだと思っておりますし、ある意味、民進党の原点はそこにあるのだと私は思います。

○近隣住民の反対による保育園建設断念事例について

【時事通信・小松記者】
 今国会で待機児童問題がクローズアップされて、いろいろな問題点が明らかになってきていると思うが、ここに来て、意外と本質的な問題だと言われている近隣住民の反対で保育所がつくれないという自治体が抱えている問題、これは政治の力でもなかなか解決は難しいと思うが、この辺について何か打開策みたいなことを考えられるか伺いたい。

【代表代行】
 「子ども食堂」を視察した時に、保坂世田谷区長と会談、世田谷も待機児童の数が残念ながら減らない、他方で、保育所を開園しようと思っても周辺住民の理解を得るのがなかなか難しいという話は聞いていました。今回は市川で、そのことが4月に開所できなった理由になっています。
 もちろん、子どもの声の問題もあるのですが、やはり道幅の広さですとか、いわゆる周辺環境というのも複雑に重なっているのだとは思いますが、一方でやはり少子化と言いながら子どもさんを産む選択をして育てておられる親がいらっしゃいます。その人たちが安心して子育てと仕事が両立できるように、国としては何らかの潤滑油ではないのですが、自治体と地方住民の皆様方たちがちゃんと話し合い、お互いが理解し合えるような、そういう橋渡しの部分での財政措置あるいは政策を行うべきだし、自治体は自治体でもっともっと努力をしていただきたいなと思うのが率直なところです。

○衆議院北海道5区補欠選挙について

【「FACTA」・宮嶋記者】
安倍自民党はやや女性を敵に回しているようなところがあって、北海道5区に今週の日曜日に安倍さんが入るみたいな話もあるが、蓮舫さんはこの5区、どんな形で応援されるのか。山尾志桜里政調会長は(応援に)入るそうだが、何かお考えがあったら伺いたい。

【代表代行】
 池田まきさんには、やはり何としてでも勝ってもらいたい。彼女の育ってきた環境、彼女が自分の中で政治家を目指すための政治課題という認識は、まさにアベノミクスからこぼれた人たち、(アベノミクスの)対極のところにあるのだと思います。やはり彼女に勝ってきていただいて、政策立案で一緒に現政権に対して提案をしていきたい。そういう仲間になってもらいたいと思っています。
 今週、私も金・土と北海道に入ります。土曜日には野田佳彦前総理と山尾志桜里さんと一緒に池田まきさんを応援しようとも思っております。とにかくでき得る限り私も北海道に入って、多くの道民の有権者の皆様方に、「なぜ池田まきさんが必要なのか」をお訴えしたいと思っています。

○参議院選挙・東京選挙区について

【「FACTA」・宮嶋記者】
 蓮舫さんは東京でご自身も選挙を控えているが、代行なので全国を回るわけだが、地元の選挙区という問題ではどんな感じになっているか。ご自身の、東京の選挙区での運動はどうなっているか伺いたい。うまくいっているのですか。

【代表代行】
 東京の選挙区での運動……いや、特段気にしていないですね。

【「FACTA」・宮嶋記者】
 では、もうダントツでいけるという感じですね。

【代表代行】
 これまでもそうですが、選挙の年だから特段何かをするといったことはありません。私は国会議員として、国会の質問で、いい質問をしたいとずっと思っておりましたから。質問をしっかりして、その質問を伝えていただくことによって東京の人にも、あ、こういう活動をしているのだと伝わることを第一としています。選挙の年だからやたらと動き回るというようなことはこれまでもしていませんでした。その意味では今回も同じです。