枝野幸男幹事長記者会見

2016年5月31日(火)14時00分~14時08分
編集・発行/民進党役員室(項目ごとに編集しました)

★会見の模様を以下のURLで配信しています。
https://www.youtube.com/watch?v=ANmdMmQ0tlA


■冒頭発言 ■質疑

■冒頭発言

○野党4党共同で内閣不信任決議案を提出

【幹事長】
 若干間違った受けとめをされている方がいますので徹底しておきたいと思いますが、消費増税を延期したことが不信任に値する、とは我々は言っていません。「消費増税すると言っていた約束を守れないほど、経済がうまくいっていない」こと、それが不信任の理由です。消費増税を延期したことは、その「経済がうまくいっていない」ということの大きな状況証拠の一つであって、それが不信任の理由ではありません。当たり前です、我々は「延期しろ」と言っているのですから。延期しろと言っておいて、延期したことを不信任の理由とはしていません。そこは徹底していただきたいし、そういう間違ったことを言っている政党もあるようでございますので、そこは十分にご留意をいただきたい。
 繰り返しになりますが、あれだけ大見えを切って、絶対に消費増税をできる状況にすると言っていたのは安倍総理自身であります。そもそもが、その約束だけではなくて、政権発足から3年半に間もなくなろうという状況の中で、国民生活をよりよいものにするのが景気対策・経済対策の目的であって、株価だなんていうのはその途中経過にすぎないわけであります。さすがに3年半もたって、国民生活をよりよくするという効果が上がっていないどころか、多くの皆さんにとってはむしろ後退している。こういう状況であるというのは、これは不信任に値すると言わざるを得ないし、これこそが参議院選挙の最大の争点であると思っています。
 加えて、消費増税の延期そのものではなくて、その“言いわけ”ですね。安倍政権は要するに責任転嫁、「人のせいにする内閣」であると。この3年3ヵ月も何かと言えば民主党政権の時代に責任転嫁する。我々、人がいいので、きちっとその都度反論してこなかった、十分ではなかったのかもしれませんが。これは国内ならばまだ通用している話ですが、国際経済に責任転嫁する。これは本当に世界中から笑われている。国益を大きく損なっている。今後のG7等の国際社会の舞台で、特にこの経済問題などについて我が国の国際社会から受けるマイナスの効果は計り知れないものがある。これも不信任に値する理由だろうと思っております。


■質疑

○野党4党共同での内閣不信任案提出について

【朝日新聞・高橋記者】
 野党4党で足並みをそろえたことで、夏に迎える参院選にどのような影響があるか伺いたい。

【幹事長】
 参議院選挙のために4党でそろえたわけではありません。

○沖縄県議会議員選挙について

【朝日新聞・高橋記者】
 先週告示された沖縄県議選で民進党は候補者を1人立てているが、その意義について改めて伺いたい。

【幹事長】
 沖縄県連は民進党として再出発したわけでありますが、その主要な母体となった民主党の沖縄県連が、いろいろな事情、特に県連の前代表を除名処分するというようなプロセスで大変な組織的な打撃を受けて、マイナスからの出発であった。その中で、若いながら、厳しい中で旗を掲げて頑張ってきてくれたその若い県連執行部が、次のステップに飛躍する上で大変大きな意義を持っている。何とか勝ち抜いてもらいたいと思っています。

○野党4党共同での内閣不信任案提出について

【産経新聞・松本記者】
 これまでも幹事長は、不信任案は総辞職を求めるものであって、解散を求めるものではないとご発言されてきたかと思う。そのご趣旨を踏まえた上であえて伺いたい。仮に総辞職しても民進党政権にはならないわけで、「解散せよ」と言うほうが国民にとってはわかりやすいのかなとも思うが、あえて解散を求めなかった理由があれば、伺いたい。

【幹事長】
 それは特に今一番足元で大きいのは、熊本の状況を考えると、参議院選挙だけでも選挙事務と被災対策を両立させるというのは、熊本県や関係市町村にとっては大変な負担だろうと思っています。そうした状況の中で解散を求めるというのは、これはなかなか言えないよねという認識が一つです。
 それから、解散しても総辞職ですから。どちらにしても、不信任が可決されれば、いずれにせよ総辞職です。そういった意味で、不信任というのは総辞職を求める決議であるというのは、憲法上の筋を申し上げているということです。

○総合選挙対策本部の会合について

【TBS・牧野記者】
 この後、選挙対策の会議があるが、この時期にやる狙いと意義について、どういったことを今日話し合うかについて伺いたい。

【幹事長】
 今日の常任幹事会で、今後の党としての意思決定については常任幹事会としても代表と私にご一任をいただきました。
 選挙については、総合選挙対策本部の4役、代表(本部長)、代表代行・参議院会長(本部長代行)、私(事務総長)、それから選対委員長(事務局長)に基本的にはお任せいただく。これからいよいよ本番で各地に散って、それぞれつかさつかさでさまざまな活動をしていくに当たって、明日、両院総会で全議員という形では腹合わせ・気持ち合わせをしますが、選対本部の役員という枠の中でも、それに先立ってきちっと腹合わせ・意思合わせをしていこうと。こういう場です。