野田佳彦最高顧問は4日夕、福井小浜市で開かれた演説会で「この福井から横山たつひろ候補をぜひ国会に送ってほしい」と、500人を超える聴衆に向けて訴えた。

横山たつひろ候補

横山たつひろ候補

横山たつひろ候補

 横山候補は、(1)日本の平和主義、恒久平和を守る(2)安心できる社会保障制度を創る(3)教育と子育てにかかる家計負担を軽減する(4)人への投資による景気回復・経済好循環を実現する(5)幸福度日本一を実感できる福井県を創る――の「5つのお約束」と題する重点政策を上げ、特に平和の問題については、「参院選後に憲法を変えたいという国会議員が3分の2を超えれば、この憲法は変えられてしまう。その国会議員を選ぶ選挙だ。私の1票が憲法改正につながるということを意識してほしい」と述べ、今回の参院選の重要性を強く訴えた。

 TPPについては、「TPPでは世界との競争になることから、福井の農産物はとても厳しい状況になると思う。国が農業に対して進めている政策は、『大規模化とコストの削減』だ。これが達成できればTPPで外国のお米が入ってきても大丈夫だとしている。国は『強い農業を』と言っているが、こんなことでは、われわれが作っている農産物はなくなってしまうと思う。福井のおいしい食材が無くなってしまう。安倍政権が進めるTPPには強い危機感を覚える」と話した。

 「今回の参院選は、この平和を守れるか、福井を守れるか、働く人を守れるか、本当に大切な選択をする選挙だ。ぜひこのことを、皆さんからも伝えて欲しい」と横山候補は訴えた。

野田佳彦最高顧問

野田佳彦最高顧問

野田佳彦最高顧問

 野田最高顧問は、「民進党には、『自由』『共生』『未来への責任』と、3つの理念がある。これはどれもこれも大事な考え方だが、安倍政権によって、どれもこれも踏みにじられ、軽んじられている」と指摘した。

 「自由」については、「安倍政権になって、報道の自由や表現の自由が脅かされている。電波の停止もあり得ると言った政権はこれまでなかった。相当風通しが悪くなってきている」と述べた。

 「共生」について、「これもアベノミクスによってどんどん壊されているが、男性も女性も、老いも若きも、中小企業も大企業も、都市に住む人も地方に住む人も皆が共に生きていく社会。障害を持っている人もそうでない人も、皆がこの日本に生まれてよかったと思える社会。そういい共生社会を作っていきたい」と話し、安倍政治とは違う、民進党が目指す社会を示した。

 「未来への責任」について野田最高顧問は、「将来世代のポケットに手を突っ込む政治が、安倍政権になって極めてこの傾向が強くなってきている。特に筋が悪いのが65歳以上に3万円配ったことだ。自公に票を入れてくれると思っている。これはまさに堕落した政治だ」と批判し、「もらった65歳以上の方は『馬鹿にするな』という1票を、もらえなかった方、65歳未満の方は『見くびるな』という1票を怒りを持って投票してほしい」と訴えた。

支持者と握手する横山候補