枝野幸男幹事長記者会見

2016年7月26日(火)16時00分~16時10分
編集・発行/民進党役員室(項目ごとに編集しました)

★会見の模様を以下のURLで配信しています。
https://www.youtube.com/watch?v=kaPWIvtHMmQ


■冒頭発言 ■質疑

■冒頭発言

○障害者施設殺傷事件について

【幹事長】
先ほど常任幹事会の冒頭で代表からも話がありましたが、私からも、今日の未明に神奈川県で起きた障害者施設での、多くの皆さんが命を奪われ、傷つけられた事件について、亡くなられた皆さんに哀悼の意を表するとともに、負傷された皆さんの回復をお祈りしたいと思います。
こうした事件、本当に衝撃的であります。動機その他、事件の背景をできるだけ早く明らかにして再発防止に取り組むことが大変重要なことだと思っておりますので、犯罪捜査そのものは警察の仕事ですが、こうした事件が起きてしまった背景等については政治の立場からもしっかりと検証ができるように、情報収集、あるいはしかるべき機関に情報公開を求めてまいりたいと思っております。

○野党幹事長・書記局長会談について

【幹事長】
幹事長・書記局長会談については先ほどのぶら下がりでも申し上げましたが、今日のメインのテーマは無所属議員の会派問題。
山形の舟山(康江)さんについては、党籍は当面無所属のまま、民進党・新緑風会に会派入り。岩手の木戸口(英司)さんは生活の党に入党の上、生活の党と社民党が参議院では統一会派を組む、その統一会派入り。新潟の森(裕子)さんは、当面無所属。沖縄の伊波(洋一)さんについては、糸数さんと統一会派を2人で組む。ということで、それぞれご報告や、あるいは情報提供がございました。それぞれ野党各党が協力して戦った候補でありますので、幹事長・書記局長レベルで確認をいたしました。
それぞれの政党の立場から、理解・納得できる結論になっております。そのことも確認をいたしました。
なお伊波さんと糸数さんの会派の国会活動については、2名でございますので、参議院の野党の国会対策委員会のベースでいろいろと、特に沖縄問題等についてお二人とも役割・責任を大きく負っていらっしゃる中での活動のしやすさについて、配慮できることについては最大限配慮していこうということで、先ほど私からも小川敏夫参議院会長予定者にもお願いを、お伝えをさせていただいたところでございます。

○自民党・谷垣幹事長の入院について

【幹事長】
私からもう1点。今日、自民党の役員会で、自民党・谷垣幹事長が負傷されて復帰のめどが立っていないという報告があったと聞いております。お見舞いを申し上げますとともに、一刻も早い回復をお祈りする次第でございます。


■質疑

○東京都知事選挙について

【産経新聞・清宮記者】
東京都知事選について伺いたい。昨日、鳥越俊太郎さんが大島の演説で、大島については、消費税10%に上がる際にも5%にしてもらうように国に働きかけをしていくという趣旨のお話をされた。この点については、社会保障と税の一体改革、三党合意の趣旨にも反すると思われるが、推薦をしている党の幹事長としてどのようにお考えか伺いたい。

【幹事長】
前後を含めて、発言の詳細、趣旨、聞いておりませんので、コメントは控えておきたいと思います。

【共同通信・比嘉記者】
東京都知事選に関して伺いたい。週末の世論調査で、鳥越俊太郎候補が、小池さん、増田さん等に差をつけられているという報道が幾つかあり、週が明けてから幹事長その他、各党の応援がかなり力が入ってきたのかと思うが、そのあたり戦略の変更というのがあるのか。

【幹事長】
逆に言うと、率直に言って出遅れであったのは間違いないので、いろいろなものが若干後手後手に回ってきたと思っています。そうしたことの中で、私はずっと、各党の大物幹部が候補者と並んで大きな街頭活動をやるよりも、候補者の街頭活動、それに応援している政党の人達が若干つくのはいいかと思いますが、各党、それぞれの支持層に対して独自に働きかけていくほうが効果的ではないかということを申し上げてきまして、そうしたことの段取りが先週の半ばぐらいからようやく整ってきて、本格的に走っていると。こういう状況です。

【東京新聞・宮尾記者】
鳥越氏が昨日、知事になったら東京から250km圏内の原発について電力会社に停止を要請したいという趣旨の発言をされた。これは柏崎刈羽とか浜岡とか東海第2が含まれると思うが、かなり国のエネルギー政策にも関わってくる話だが、推薦している民進党として、この政策は是認されるのか。これは公示の時点では言っていなかった話で、後から言ってきたということになると思うが。

【幹事長】
これも前後を含めて詳細を伺っていないのでコメントは避けたいと思いますが、東京都が何らかの決定権限を持っている中で何か方針を出されたのではなくて、地方自治体としての希望・要望としてそうしたことがあったとしても、それは国全体の原子力政策と矛盾するものではないと思います。

○GPIFの年金積立金運用について

【「FACTA」・宮嶋記者】
参議院選の時、本来最大のテーマになるべきだったかもしれないGPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)の情報公開が遅れて29日に出る。少し枠組みは変わるようだが、今後こういう問題について民進党は何か――私はこれは最大の関心かなと思っているぐらいだったが、参議院選挙ではあまりそういうことにならなかった。何か取り組むようなお考えはあるのか。

【幹事長】
参議院選挙の時には、中盤に急遽、新聞広告も打ちましたし、この問題だけを特集した「民進プレス」の号外も出しましたし、多くの候補者や応援弁士がこのことを訴えていました。

○天皇陛下「生前退位のご意向」報道について

【「FACTA」・宮嶋記者】
降って湧いたような例の天皇陛下の退位というのか、これについては民進党は今後勉強会とか、何かそういうことを考えるのか。政党がどこまでやるかという議論はあると思うが、見解を用意されているものがあるのか伺いたい。

【幹事長】
NHKに始まる一連の報道については実は全く裏が取れていないというか、報道によっていろいろなことが出てきていますので、あるいは宮内庁等は否定しておりますので、この報道に基づいて何か皇室問題についてコメントするのは我々も避けるべきだと思っています。

○「ポケモンGO」ゲーム内における自民党本部の表記について

【北海道新聞・津田記者】
柔らかい話で恐縮だが、先週末から「ポケモンGO」がはやって、テレビでもかなり報道されていたが、自民党本部が「永遠の与党」という説明書きがされている。これについての受け止めと、ナイアンティック社等に今後そうした説明文の修正の申し入れ等をする予定があるのかどうかお聞きしたい。

【幹事長】
まあ、目くじらを立てるような話ではない。大人げないと思いますので。その記述が矛盾する、実態とはズレる状況を早くつくりたいと思います。
「永遠」ではなかったのは、はっきりしているので。