枝野幸男幹事長記者会見

2016年8月2日(火)16時00分~16時08分
編集・発行/民進党役員室(項目ごとに編集しました)

★会見の模様を以下のURLで配信しています。
https://www.youtube.com/watch?v=NhDD_NBxfyU


■冒頭発言 ■質疑

■冒頭発言

○党代表選出のための臨時党大会の開催について

【幹事長】
 まず党大会についてです。ブリーフがあったと思いますが、先ほどの常任幹事会で、来月15日・木曜日に新たな代表選出のための臨時党大会を開催することを決定いたしました。あわせて、最終的にはこの後の両院議員総会でご承認をいただきますが、来月2日告示、15日投開票で代表選挙が行われます。

○「28兆円規模」経済対策案・補正予算案について

【幹事長】
 二つ目、経済対策、今日、政府が決定するとされております。報道を見る限り、来年度の当初予算とか民間企業負担分まで含めて事業規模を水増ししている。見かけだけデカくするという意味では、「大胆な」というのは本当にそのとおりだなと思いますが、まさに中身が伴っていない「空吹かし」と思います。
 またその中身も、むしろ時代遅れの大型公共事業・大型公共投資が結局は大きなウエートを占めるのではないかと言われております。実際に固まって、発表されましたら、しっかりと精査していきたい。
 建設国債であれ財投(財政投融資)であれ、借金をしてカンフル剤を打つというのは、到底「未来への投資」とは言えないと思っております。

○甘利前大臣の金銭授受疑惑について

【幹事長】
 それから、いつの間にか甘利さんがしれっとした顔で登院しておられたようでございます。「私の件は決着した」とおっしゃったそうでありますけれども、それはあくまでも司法の、法的なところについては一定の結論が出ていると言うべきかもしれませんが、国会でしっかりと説明していただく、そしてその政治責任等についてはむしろいよいよスタートするということを指摘しておきたいと思います。


■質疑

○甘利前大臣の金銭授受疑惑について

【NHK・相澤記者】
 甘利前大臣の件だが、民進党はこれまで予算委員会を開いて証人喚問を行うように求めてきたと思う。こういったことを引き続き求めていくということでよろしいか。

【幹事長】
 当然そういうことになっていくと思います。

○党代表選挙について

【産経新聞・清宮記者】
 代表選について伺いたい。昨日、長島昭久さんが出馬に意欲を示されて、共産党との共闘関係について見直すべきだという趣旨の発言をされた。今日、細野豪志さんも次の選挙、衆院選を見据えて、共産党との関係については一線を画すべきではないかというご発言があった。幹事長の考えとして、代表選で共産党との共闘関係が争点になるかどうかということと、次の代表も今の協力関係を継続していくべきかどうかについて伺いたい。

【幹事長】
 今お名前の挙がったお二人の発言は直接聞いておりませんので、コメントは控えたいと思いますが、「共産党と共闘」していることはありません。「幅広い市民の皆さんと共闘」していると。他の野党3党の皆さんとは、でき得る限りの協力をするということに留まっておりますので、これは「共闘」という表現は違うと、私は従来から一貫して申し上げています。

【東京新聞・宮尾記者】
 関連して。昨日の長島さんの言い方では、共闘が、民進党がイニシアティブをとる形になっていないと。共産党が主導権を握っているような形になっていることに対して、多少異論を唱えていた。幹事長は、今の野党共闘の形に課題はないとお考えか。民進党がもう少しイニシアティブをとったほうがいいとか、そういうことはないか。

【幹事長】
 繰り返し申し上げておくと、「野党共闘」ではありません。我々が共闘している相手は、幅広い市民の皆さんです。幅広い市民の皆さんがイニシアティブをとっていらっしゃると思っています。

【日本経済新聞・学頭記者】
 関連して2点伺いたいが、1点目は、(7月)30日に岡田克也代表が代表選不出馬を表明された。そのタイミングについて、一部では、岡田さん自身が都知事選の結果と関連させたくない、あるいは都知事選の責任論を回避したいのではないかという見方がある。この点について幹事長はどう思われるかが一点。
 もう一点は、都知事選で、今回、都連が一度擁立を決めた人に対して、執行部のほうでそれをひっくり返すような形で鳥越さんを擁立され、結果として保守分裂にもかかわらず残念な結果になったと思う。党の選対本部長としての幹事長ご自身の責任についてどうお考えかお聞きしたい。

【幹事長】
 まず1点目ですが、現職の党首が次の党首選挙に出ないという、政治家にとって大変大きな出処進退についてのことを、幹事長という党務の上では支える立場とはいいながら、コメントする性質のものではないと私は思っております。
 2点目については、勝てなかった責任は当然強く感じておりますが、事実関係として、最終的には、私が知っている限りでは、私はそこに絡んでいないので直接ではないのですが、私の承知している限りでは、古賀さんが、鳥越さんがお出になるならば鳥越さんで一本化して進めていただければいいのではないか、ということで鳥越さんに一本化したという事実関係だと私は報告を受けています。

【朝日新聞・高橋記者】
 ご自身の代表選の出馬について、先週日曜日はまだ白紙ということだったが、その後、何か変化なりお気持ちがあれば伺いたい。

【幹事長】
 先週の日曜日に申し上げたことに加えることは、何もありません。