民進党は24日午後、SBS米価格偽装問題について農林水産省からのヒアリングを国会内で開いた。

 この日SBS取引を巡って商社に聞き取り調査を行った新聞記事があり、回答した全社が輸入米を取り扱う理由として「国産米より安いから」を挙げ、取引する米の相場は「国産品より2割安」が最も多かったことが報道された。この報道を受けて、今井雅人衆院TPP特別委員会理事は、「ずっと農水省はいくらで取引したかは聞いていないと言っていた。そういうことに関しては商取引にかかわるので聞けないと言っていたが、メディアが聞いたら回答を得られる。答えるんだから、調査をやり直して欲しい。あの調査は全く中身がないと言わざるを得ない」と厳しく断じた。農林水産省の担当者は「一部報道でSBSのことが報道されたのは知っているが、どういう調査かは把握しているわけではなくて、コメントをする立場にはない」と明確なコメントを避けた。

 米価格偽装解明チーム座長の福島伸享衆院議員は、「農水省の調査がずさんだからこういう記事が出る。調査を受けた人があまりにも聞かれたことと違うからこうしたことが出てしまう。この問題は極めて重要なので、28日の採決は論外。もう一度この件を調査して、徹底的にこの問題を解明して、調査が偽装ならば、これまでの審議時間を返してもらうことを含めて真摯(しんし)な回答をお願いする」と同省へ再調査を求めた。