1月9日(月)は成人の日です。新成人の皆様に心からお祝いを申し上げます。民進党は骨髄ドナー登録を推進しています。写真は元白血病患者で大学生の池谷有紗さん。
 白血病を含むガンは、青年層の死因として交通事故などに次ぐ第3位で、皆さま自身も発症する 可能性がある病気です。白血病になったときに助けになるのが、骨髄提供者(ドナー)の存在です。
 患者と白血球の型が同じ提供者(ドナー)の骨髄液を、患者に注入する骨髄移植は有効な治療法(※)です。  ※他に末梢血幹細胞移植もあります。
 骨髄提供者(ドナー)になるには骨髄バンクに登録する必要があります。
 困ったときには助け合いです。みんなのため、そして自分のために、成人になったことをキッカケに骨髄バンクにドナー登録をしましょう!

※骨髄ドナー登録Q&A
 

●全ての白血病患者が骨髄移植できる社会をめざす(日比プランについて)

全ての白血病患者が骨髄移植できる社会をめざす(日比プランについて)

(1)私たちは全ての白血病患者が速やかに骨髄移植を受けることができる社会をめざします

 白血病は「血液のガン」と言われる病気です。毎年約1万人の方が発病し、小児がんの多くは白血病です。白血病など治療が困難な血液疾患の有効な治療方法として、骨髄移植や末梢血幹細胞移植などの造血幹細胞移植があります。骨髄移植は患者と白血球の型が同じドナー(提供者)から骨髄(骨の中にある組織)を腰の骨から抽出して、患者に移植する方法です。骨髄バンクに登録する患者の約96%は白血球の型が適合するドナーが見つかりますが、移植にいたる患者は約55%に減ってしまいます。患者の理由でコーディネートが中止になるケースもありますが、「都合がつかない」などのドナー側の理由で進まないことも少なくありません。ドナー登録を推進し、提供できる環境を整え、助かる命をつなげるために、私たちは「すべての白血病などの血液疾患患者が移植を受けられる社会」をめざし、活動を行っています。

 骨髄ドナー登録についての情報は日本骨髄バンク財団のウェブサイトをご参照ください。

(2)私たちが骨髄ドナー登録推進に取り組む理由

生まれたばかりの長男を抱く故・日比さん(2016年6月)

生まれたばかりの長男を抱く故・日比さん(2016年6月)

 2016年5月、名古屋市会議員の日比健太郎さんは急性白血病と診断され、闘病生活を送ることになりました。日比さんは当選3回の35歳、学童問題の専門家で政策通。私生活では第一子誕生を控え、仕事も家庭もこれからというの矢先の出来事でした。骨髄移植を受けるべく白血球の型が適合するドナーを探し、4名の適合者がいましたが、いずれも移植に至らず、完全に型が一致しなくても移植可能な臍帯血移植を9月に受けましたが、11月3日に急性白血病で35歳で亡くなりました。

 日比健太郎さんは生前、「がん患者となった経験を議員の仕事に生かし、多くの苦しむ人々のために取り組みたい」と抗がん剤治療の副作用で苦しみながらも、白血病治療や骨髄ドナー登録に関する問題提起を行い、改善のための政策提言を行いました。この日比さんの政策提言を基に党青年局は「骨髄ドナー登録推進プラン」(通称・日比プラン)を作成し、運動を展開しています。日比さんは志半ばにして逝去しましたが、日比さんの遺志は私たちに引き継がれております。

(3)日比さんが遺した政策提言

 10月18日に日比さんが病院の無菌室の中から政策提言を行った際のメッセージ動画です。

日比さんの政策提言は以下の5本柱になっております。

・患者と適合者のミスマッチ解消のための助成制度導入
・若者を中心とした新規骨髄移植ドナー登録を増やすための普及啓発活動
・献血センターでのドナー登録を促すため、都道府県議会から働きかけをする
・臍帯血の安定的保有量の確保
・患者に寄り添う家族への経済的負担軽減

詳細はこちらからご覧いただけます。

(4)民進党骨髄ドナー登録推進プラン(通称・日比プラン)

日比さんの政策提言を基に青年議員がとりまとめた日比プランの内容は以下の点です。
・各地方議会で骨髄ドナー登録に関する意見書成立させ、国に提出する
・各地方議会で骨髄ドナー登録に関する決議を成立させる
・各地方議会で骨髄ドナー登録に関する質問をする
・党本部でのドナー登録会実施や党イベントにおいて骨髄ドナー登録窓口を設置する
・骨髄移植に関する政策作りのための民進党公開セミナーを開催する
・来年の全国青年大会で骨髄ドナー地区普及説明員になるための講習会を実施する
・党職員がドナー休暇を取得できるように職員規則を改訂する
・国会議員、地方議員などの党関係者の骨髄ドナー登録を推進する

日比プランはこちらからご覧いただけます。

(5)日比プランに関する取り組み

2016年
10月19日 第3回全国青年委員会役員会で骨髄バンクよりヒアリング
10月26日 日比さんの政策提言を基に骨髄ドナー登録推進プラン(通称・日比プラン)作成
11月03日 日比さんが急性白血病のため35歳で死去
11月05日 党青年局が子育てイベントで啓発リーフレットを子育て世代に1000部配布
11月11日 全国会議員事務所で啓発ポスターの掲示と啓発リーフレットを配置
11月15日 民進党が政党として初めて党本部職員のドナー休暇制度導入を決定する
11月15日 党を挙げて日比プランに取り組むことを常任幹事会で決定
11月28日 政党で初めて党本部で骨髄ドナー登録会を開催(新規登録31名)
12月02日 プレス民進号外「日比プラン」を発行
12月04日 名古屋市内で骨髄移植推進のための街頭アピールを開催
12月04日 民進党大学「白血病と骨髄移植を考えるパネルディスカッション」を開催
12月09日 プレス民進党18号で日比プラン特集
12月10日 民進党に骨髄ドナー登録に関する特設ページを公開

2017年
01月04日 プレス民進号外「成人の日・骨髄ドナー登録」を発行
01月09日 成人の日に全国各地で骨髄ドナー登録を呼びかける民進プレス号外を配布

03月12日 青年局が骨髄ドナー推進に関する意見書を取りまとめる

03月12日 民進党の定期党大会で骨髄ドナーの広報ブースを出展

04月26日 ゆるキャラ【ミンシン】のLINEスタンプを発表。

       スタンプの収益を日本骨髄バンクに全額寄付することを決定。


 この他に、約50の自治体で青年自治体議員が、日比健太郎君が提言した「ドナー休暇制度導入」や「勤務先への助成制度導入」を議会での質問や国への意見書などのかたちで取り上げています。