民進、共産、自由、社民の野党4党の国会対策委員長は7日午後に国会内で会談し、学校法人森友学園理事長の籠池泰典氏らを衆院予算委員会に参考人として招致することを求めることで一致した。会談終了後に山井和則国会対策委員長と笠浩史国対委員長代理は自民党の竹下国対委員長と会談し、籠池氏らの参考人招致を了承するよう求めたが、自民党側からは明確な回答はなかった。

 自民党との会談終了後に記者団の取材に応じた山井国対委員長は、「籠池氏らの参考人招致を強く求めたが、竹下委員長の回答は、『難しいが断る訳ではない』ということだった。今日の時点で受け入れられないのであれば、今週中に再度国対委員長会談を開くことを求めた」と会談結果を説明した。

 山井委員長は、(1)参院で予算を審議中であること(2)民間人であること(3)違法性が明らかでない――と、自民党側ができない理由としてあげた3点について、「(2)(3)については過去にも参考人招致をしたことがある。(1)についても閣僚を呼ぶ必要はないので予算審議に影響はない」と指摘し、まったく理由になっていないと批判した。さらに山井国対委員長は、「これだけ国民の間で疑念が高まっている問題に対し、なぜ籠池氏の参考人招致を拒むのか。安倍総理や自民党が籠池氏と何らかの特別な関係があるから疑惑を隠したいのか。この参考人招致は野党ではなく国民の要望だ」と述べ、何としても実現したいと語った。