民進党は19日、第48回常任幹事会を党本部で開いた。
前原誠司代表は冒頭、次のようにあいさつした。
「6月22日から野党4党でずっと憲法53条に基づく臨時国会の召集を求めてきたにもかかわらず無視され続けてきたが、ようやく国会を開くということになれば、審議をまったくせずに冒頭解散というような状況になっている。特に10月には森友の会計検査院の結果報告、加計学園の設置審の結果報告が待ち構えている中で、こういう森友、加計問題の議論を国会でしたくないという総理のまさに敵前逃亡、自己保身、疑惑隠しの解散だと言わざるをえない。われわれは厳しくこれに対して抗議していく。明日4党の幹事長会談を開いて、臨時国会を開いたらちゃんと議論をするべきだということを野党が一致して申し入れをしていきたいと考えている。同時に今回の選挙の争点として、まさにわれわれが今まで訴えてきた『みんながみんなのために応分の負担をして社会保障、教育を充実させる』という考え方をまるでトンビが油揚げをかっさらうかのように臆面もなく選挙の争点にしてくるという。まさに『争点消し』をやろうとしている。しかし私は、本当に今の社会情勢を安倍さんが分かっているとは思えない。したがっておそらく今までの「同一労働同一賃金」や「女性の活躍」も掛け声倒れに終わったのと同じように、表面だけかぶせてきて中身が伴わないものになっているのではないかと思う。そういう政府をしっかりとわれわれが選挙でただす日がやってきた。一致結束して、仮に総選挙になれば、われわれの思いをしっかり有権者に届けるために尽力してほしい」
報告事項では、前原代表が「次の内閣」の構成について報告した。
報告・承認事項では、大島敦幹事長が役員人事の追加分を報告し、承認された。
協議事項では、大島幹事長が先に離党届を提出した鈴木義弘、笠浩史、後藤祐一の各衆院議員について、党規約や党倫理規則に抵触する重大な反党行為であるとして「除籍処分」(鈴木議員についてはあわせて「公職の辞任勧告」)とすることが相当であるとする方針を提案。協議の結果提案通りに決定した。
長妻昭選挙対策委員長が(1)公職選挙法改正に伴う公認内定候補予定者の新選挙区への移行(2)広島県知事選挙候補者推薦(3)川崎市議会補選(川崎区選挙区)候補者公認(4)神戸市会補選(中央区)候補者推薦(5)神戸市会補選(西区)候補者推薦――を提案し、協議の結果提案通り決定した。