民進党は14日、大塚耕平新代表就任後初となる第51回常任幹事会を党本部で開いた。

 大塚代表は冒頭のあいさつの中で、「私たちの仲間だった皆さんが新しい政党を2つ立ち上げて、私は『友党』と申し上げているが、友党も徐々に体制が立ち上がる中で、これから新しい政治が始まる。そして政党や国会の力学も今までの常識にとらわれないいろいろな柔らかい頭でアイデアを考えていかなくてはいけない。そういう意味を込めて、このところ『ポリティカル・イノベーション』という言葉を使わせていただいている。私たちは新しい政治の動きを国民の皆さんにお届けするためにポリティカル・イノベーションを追求していきたい。民進党も心機一転これから再スタート、そしてどういう形にしていくのが国民の皆さんにとって、そしてご支援いただいている皆さんにとってより望ましいのかを、党内の多くの皆さんのご意見を拝聴しながら模索していきたい」などと抱負を述べた。

 報告事項では、増子輝彦幹事長が(1)党役員人事(2)「党の戦略・組織・運営に関する改革本部」の検討会の構成(3)全国幹事会・自治体議員団等役員合同会議の開催(4)ブロック会議の開催(5)福島復興・原発事故対策本部の設置――について報告。足立信也政務調査会長が森友学園・加計学園疑惑調査チームの設置について報告した。

 報告・承認事項では、足立政調会長が当面の政策決定手続きについて、「次の内閣」を設置せず、予算・法律案等に対する態度や党の政策を代表、政調会長、部会長や関係委員会の理事などで構成する「政務調整会議」で決定すること、国会の複数の委員会を大括りにまとめた第1~第4部会を置いて全議員に開かれた議論を行うことなどを報告し、当面はこの形でいくことが承認された。